確定申告の時期の税務署は、会場の人混みの多く、それが嫌で自宅のパソコンまたはスマホでできる「e-Tax」で申告するようにしました。その際に必要だったものをご紹介します。
ちなみに私はクラウド会計ソフト「freee」を利用して毎年、確定申告を行っています。「freee」内から「e-Tax」と連携して確定申告をする前提での事前準備です。
目次
e-Taxとは
e-Tax(国税電子申告・納税システム)とは、所得税、消費税、贈与税、印紙税、酒税などの申告や法定調書の提出、届出や 申請などの各種手続をインターネットを通じて行うことができるものです。
また、税金の納付も、ダイレクト納付やインターネットバンキング、ペイジー(Pay-easy)対応のATMを利用して行うことができます。
e-Taxを利用することで、自宅や事務所などから申告や納税などの手続を行うことが可能です。また、e-Taxに対応した税務・会計ソフトを利用すれば、会計処理や申告などのデータ作成から提出までの一連の作業を電子的に行うことができ、 事務の省力化やペーパレス化につながります。
https://www.e-tax.nta.go.jp/gaiyo/history.htm
要するに、わざわざ税務署へ行かなくてもパソコンとスマホとがあれば、自宅や仕事先から申請できますよという便利なサービスです。
とは言え、インターネット経由で申請できるのは大変便利ですが、実際のところは細々とした障壁が多くすんなり申請できないので、結局税務署へ行ったほうが早い!と思ってしまうこともあります(笑)
それでもやはり自宅のパソコンから確定申告できるようにしておくことは、今後何かと便利なので環境を整えておくことは重要と判断しました。
e-Taxで申請に必要なもの
公式サイトだけでなく、直接税務署へも確認し、以下が必要です。
- Windowsパソコン(最近はスマホも対応)
- 写真付きのマイナンバーカード
- ICカードリーダーライタ
- 電子証明書
- 利用者識別番号
パソコンはWindows環境推奨
利用環境はWindowsが推奨です。e-Taxの公式サイトにはMacも利用できると記載がありますが、条件が限定的で、情報が体系的にまとめられておらず、非常にわかりにくいのが現状です。
e-Taxの利用に当たり、受付システムについては、ハードウェア、オペレーティングシステム(OS)及びWWWブラウザに関して、次のような環境を推奨しています。推奨環境とは、国税庁において動作を確認した環境です。
https://www.e-tax.nta.go.jp/download/e-taxSoftDownLoad.htm
・Microsoft Windows 8.1
・Microsoft Windows 10
またMacOSの最新バージョンに対応していないなどもあり、Macでの申告も可能ではありますが、苦労する可能性があります。
e-Taxの推奨環境に「Mac OS 10.15 (Safari 13.0)」を追加しました。
https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/topics_mac_020207.htm
最近はおサイフケータイ機能付きのスマホ(Android)であればカードマイナンバーを読み取り確定申告ができるようになりました。iPhoneは利用不可とのことです。
ちなみにクラウド会計ソフト「freee」から直接電子申告する場合は、Windows、Mac問わず申告できるので、大変便利です。
仮ではなく正式な顔写真付きマイナンバーカード
マイナンバーカードは、プラスチック製のICチップ付きカードで券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバー(個人番号)と本人の顔写真等が表示されます。
本人確認のための身分証明書として利用できるほか、自治体サービス、e-Tax等の電子証明書を利用した電子申請等、様々なサービスにもご利用いただけます
https://www.kojinbango-card.go.jp/kojinbango/
個人番号通知書のままでは利用できないので、下記のリンク先より顔写真を撮影して正式に交付申請が必要になります。
面倒で申請を行っていない人がまだまだ多いようですが、今後国がよりマイナンバーと連携したサービスが増えてくることが予想されるので、早めの申請がおすすめです。
ICカードリーダーライタを別途購入
ICカードリーダーライタはマイナンバーを読み込む際に必要です。私はこちらを利用しています。
パソコンに接続後、マイナンバーカードを挿し込むだけで読み取ってくれるので、シンプルかつ便利です。
ちなみに確定申告時の1年に1回しか利用していません(笑)
あ、そういえば
10万の特別給付金の申請時もお世話になりました。
電子証明は顔写真付きマイナンバー受取時に申請
電子証明は市区町村の窓口で直接申請が必要です。
公的個人認証サービスの電子証明書は地方公共団体情報システム機構より発行されます(発行の手続きは市区町村で行います。)。
電子証明書には、利用者から行政機関等へインターネットを通じて送信される電子データが、利用者本人により作成されたことを行政機関等が確認するための情報が記録されています。
電子証明書には、「署名用電子証明書」及び「利用者証明用電子証明書」があります。
https://www.jpki.go.jp/prepare/digital_certificate.html
マイナンバーの交付申請はパソコンやスマホでできますが、電子証明だけは直接窓口だったので
- マイナンバー交付申請
- 後日マイナンバーを市区町村へ受け取り
- 受け取り時に窓口で電子証明の申請
上記の流れで無駄なく申請できました(笑)
利用者識別番号はネット経由で申請できます
e-Taxを利用しようとする方は、開始届出書を納税地を所轄する税務署長に提出(送信)し、利用者識別番号を取得する必要があります。
https://www.e-tax.nta.go.jp/todokedesho/index.htm
下記リンク先より申請が可能です。ネット経由で申請はできますが、利用可能時間が決まっているので、ご注意ください。(この辺は不便・・・)
⇒ e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーとは⇒ e-Taxの利用可能時間
利用者識別番号を取得する際には電子証明は特に不要です。電子証明書の発行を待ちながら申請もできますね。
「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」を利用して、電子申告等開始届出書をオンラインで提出する際には、電子証明書は不要です。
https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/kaishi/05.htm
まとめ
事前準備に必要なものをご紹介しましたが、実際の申請には「ルート証明書のインストール」が必要だったりと、細々と面倒なことが多々あります。
ですが、これも最初だけです。一度環境を整えてしまえば、あとは毎年の確定申告が楽になります。
書類を作成してパソコンで申請するだけです。おかげで私自身、確定申告の億劫さが軽減しました。
現代は普通に生活しているだけで、やることがたくさんあり、時間が足りなくなってきます。時間と手間を省ける手段があるのであれば、どんどん活用していきたいと常々思っています。
確定申告もIT活用することでかなり手間暇を省けるいい時代になりました。利用できるものは利用して、人生がより豊かになれば万々歳です。以上、参考になれば嬉しいです。